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展示会の小間サイズの選び方と、狭い小間サイズでも集客するための方法を解説!

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  • そもそも小間ってなに?
  • 1小間ってどのくらいの広さ?
  • どの程度の広さ(小間)を借りたら良いか分からない
  • 狭い小間サイズ(スペース)でも大丈夫?

今回はそんなお悩みにお答えします。

結論からいうと狭い小間サイズ(スペース)でも工夫次第では集客できます。

とはいえどんな小間サイズが自社に適しているか基準が分からない人も多いのではないでしょうか。決して安くない出展費用を払うわけですから小間サイズ選びで失敗したくないはずです。

この記事を読むことで展示会出展時における小間サイズ選びの基準が分かります。
初めて展示会に出展する展示会担当者や、初めてじゃなくても小間選びにいつも悩んでいる方は是非、最後まで読んでください。

本記事の内容
  • 小間って何?
  • それぞれの小間サイズの特徴
  • 結局、何小間が適切?
  • 狭い小間でもブース装飾の仕方次第で十分集客できる
スズヤ代表 鈴木博行
スズヤ代表 鈴木博行

今回は展示会業界歴20年以上のスズヤ代表の鈴木が、上記の内容を解説します。

展示会の小間とは?

展示会の小間とは、展示会場内で割り当てられるスペースの広さのことを指します。

企業や団体が商品やサービスを展示するために使用するスペースであり、その広さや形状は展示会によって異なります。

小間の大きさは、展示会での集客やブースの魅力に大きく影響します。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

なお、数え方は1小間(ひとこま)、2小間(にこま)、3小間(さんこま)という風に数えます。

展示会の一般的な小間サイズ

1小間幅3m × 奥行3m(約9平方メートル)
2小間幅6m × 奥行3m(約18平方メートル)
3小間幅9m × 奥行3m(約27平方メートル)
4小間幅6m × 奥行6m(約36平方メートル)
5小間以上これ以上のサイズも可能
※上記は東京ビッグサイト、幕張メッセでの一般的な小間サイズの例です。
注意!

展示会によって1小間のサイズが変わるのでご注意ください。

※このコラム上では1小間を幅3m × 奥行3mを前提として話を進めていきます。

小間サイズの選び方

ブースの小間サイズが広いほど来場者の関心を引きやすく、特に広いスペースのブースは、目立ちやすく、来場者が立ち寄りやすい傾向があります。

また、十分なスペースを活用することで、商品展示やデモンストレーションが効果的に行えます。
そのため、来場者により深い印象を与えることができます。

とは言え小間数を増やすと予算が膨れ上がるので、注意が必要です。

展示会の小間サイズは、出展者の目的や予算に応じて選ぶことが重要です。

1小間(幅3m × 奥行3m)の特徴

1小間の展示スペースは、幅3m × 奥行3mです。
1小間は、小規模な展示や限られた商品点数の展示に適しています。

1小間のスペースはスタートアップ企業、初出展による実験的な出展などに利用されており、コストパフォーマンスが高いとされています。
限られたスペースでも魅力的な展示を行うことで、来場者の関心を引くことができます。

1小間事例

あるスタートアップのアパレル企業が1小間で出展し、限られたスペースを有効活用するために徹底的に商品を絞り込みディスプレイを工夫しました。
これにより、ターゲットに合致した来場者の目を引くことができました。結果として、多くの新規顧客を獲得することができました。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

1小間は、実験的な初出展や予算が限られている場合に最適です。小さなスペースでも工夫次第で効果的な展示が可能です。

2小間(幅6m × 奥行3m)の特徴

2小間の展示スペースは、幅6m × 奥行3mです。

2小間(幅6m × 奥行3m)は、複数の商品を展示したい場合や、少し広めのスペースが必要な場合に適しています。
また商品点数が多い場合や来場者とゆっくり話せるスペースを確保したい場合にも最適です。

2小間は1小間と比べてブース装飾ができる幅も広がりブース全体を使った展示が可能です。

商品デモンストレーションを行うためのスペースも確保しやすく、来場者とのコミュニケーションが図りやすいという利点があります。

2小間事例1

あるIT企業は2小間のブースを利用し、商品を左側に配置し右側にデモンストレーションスペースを確保しました。
これにより、来場者に実際の製品使用方法を直接体験させることができ、契約数が前年の1.5倍に増加しました。

2小間事例2

こちらも、あるIT企業の事例ですが1小間(幅3m × 奥行3m)で出展したところ、あまり目立たず集客に苦労しました。
翌年、2小間(幅6m × 奥行3m)に拡大して出展した結果、来場者数が2倍以上に増加し、新規顧客獲得にも成功しました。
このように、小間のサイズを増やすことで、展示会での成果が大きく向上することもあります。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

2小間は多くの中小企業に選ばれており、最もポピュラーです。

初めての出展でもある程度予算が許すなら2小間以上がお勧めです。

3小間(幅9m × 奥行3m)の特徴

3小間の展示スペースは、幅9m × 奥行3m(約27平方メートル)
このサイズは、大規模な展示や複数のセクションに分けた展示が可能です。

3小間はブースのデザインに自由度があり、多様な展示方法が可能です。
例えば、セクションを分けて製品ごとに異なる展示を行うことで、来場者に対して様々な情報提供ができます。

3小間事例

ある家電メーカーは3小間を利用し、キッチン家電、リビング家電、ヘルスケア家電の3つのセクションに分けて展示を行いました。各セクションに専門スタッフを配置し、来場者に対して詳細な説明とデモンストレーションを行った結果、商談数が大幅に増加しました。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

3小間は広いスペースを利用して多様な展示を行いたい場合に最適です。

4小間(幅6m × 奥行6m)の特徴

4小間の展示スペースは、次の2種類から選べます:

  1. 幅6m × 奥行6m(約36平方メートル)
  2. 幅12m × 奥行3m(約36平方メートル)

私のお勧めは幅6m × 奥行6mの方です。
理由は単純で、広く見えるからです。
幅12m × 奥行3mだと、1~3小間と似たようなイメージを持たれることもあります。
せっかく4小間以上の展示スペースを確保できたのであれば、その利点を活かしたレイアウトにしましょう。

4小間以上になると、会場の中では中~大規模ブースになり他社との差別化を計れます。
また、中~大規模な展示が可能で、複数の製品ラインナップを一度に展示することができます。
4小間以上は信頼性や企業の規模をアピールする効果もあります。

4小間事例

ある自動車メーカーは4小間のスペースを利用し、新車の展示と同時に試乗体験スペースを設けました。これにより、来場者に製品の性能を直接体験させることができ、多くの注目を集めました。結果として、展示会期間中に多くの新規顧客を獲得することができました。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

4小間以上のスペースを利用することで、中規模な展示やイベントが可能になり、来場者の注目を集めやすくなります。

5小間以上

5小間以上の展示スペースは、非常に広大なスペースを確保することができ、巨大な展示や多くの製品ラインナップを一度に展示することができます。

5小間以上の展示スペースは、非常に大規模な展示を行いたい場合に最適です。
広いスペースを活用して、多くの製品や情報を提供することで、来場者に深い印象を与え、効果的な集客が可能です。

5小間以上のスペースを利用することで、展示会全体の中でも特に目立つブースを作ることができます。
また、広いスペースを活用して来場者に対して多くの情報を提供することで、深い印象を残すことができます。

また、大規模なブースは信頼性や企業の規模をアピールする効果もあります。

5小間事例

ある大手IT企業は、5小間以上のスペースを利用して、複数の製品ラインナップを展示し、各製品の詳細なデモンストレーションを行いました。また、セミナースペースを設けて専門家による講演を行い、来場者に対して包括的な情報提供を行いました。この結果、多くの商談が成立し、大きな成果を上げることができました。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

5小間以上の大規模なブースは企業の信頼性や規模をアピールする効果もあります。

結論 小間サイズは広い方が良いの?

結論としてはブースのサイズが広いほど来場者の関心を引きやすい傾向があります。
特に広いスペースを持つブースは、目立ちやすく、来場者が立ち寄りやすいという傾向があります。

また、十分なスペースを確保することで、商品展示やデモンストレーションが効果的に行えるため、来場者により深い印象を与えることができます。

とは言え広い小間を借りるには多額の出展料が必要です。
出展料金は全体予算において大きなウェイトを占めるので簡単に小間数を増やすわけにも行きません。

ですが、予算がないからと言って無理して広い小間を借りなくても工夫次第では、十分な集客効果を得られる方法があります。

それは展示会のブース装飾です。
展示会のブース装飾については後述しますが、装飾次第は大企業の広い小間数に匹敵する効果を得られることがあります。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

狭い小間サイズからと言って一概に集客力が弱いとは限りません。

展示会の出展料金の相場

広い小間サイズの方が有利とは言え、広い小間サイズで出展するにはそれなりの予算が必要です。

展示会の小間料金は、一般的に会場の場所、小間サイズ、展示会の規模、展示会の種類によって決まります。
例えば、1小間(幅3m × 奥行3m)の場合、料金は数十万円から数百万円まで昇る場合もあります。

例えば東京ビッグサイトで開催される一般的な展示会だと1小間(幅3m × 奥行3m)あたり相場は35万円~50万円ほどになります。
もちろんこれは展示会によって出展料金は異なるので出展をお考えの事務局におたずね下さい。

展示会の小間料金は年々上昇しており、特に大規模な展示会では費用が高額になる傾向があります。そのため、出展者は予算をしっかりと把握し、無理のない範囲で最適な小間サイズを選ぶことが求められます。

狭い小間でも集客する方法(ブース装飾)

小間サイズが狭いからと言っても集客を諦めることはありません。
狭い小間サイズならではの工夫があります。

それがブース装飾です。

展示会のブース装飾は、ブースの魅力を引き出し、来場者の関心を引くために欠かせない方法です。
展示会のブース装飾は、展示物や予算、ブースのデザインに応じて最適な方法を選ぶことが重要です。施工方法によって、展示会での印象や集客効果が大きく変わるため、慎重に検討しましょう。

展示会の小間施工には大きく分けて以下の3種類が一般的です。

  • システムパネル
  • レンタルのアルミトラス
  • 木工造作

他にもありますが上記3種類が多数派です。

それでは、それぞれの特徴を説明します。

システムパネル

金属製で出来た柱と梁、薄手の防炎ベニヤパネルで構成されており、規格化されたレンタル部材を組み合わせながらブースを作りあげます。
規格化されているため施工のスピードが早く、レンタルで利用できるためブース装飾コストを大幅に削減できます。

規格化されているとは言えデザイン性の高いブースを作り上げることも出来ます。

デメリットとしては規格化されているためデザイン表現の幅に限界があることと、パネル同士のつなぎ目が若干目立つことです。

事例

ある機械メーカーは、2小間(幅6m × 奥行3m)で出展し限られた予算を有効活用するために、システムパネルブースで装飾しました。
ブランドカラーである青系の色を基調にしたカラーシートをパネルに貼り、独自の出力サインをブース上部に掲げ展示方法も工夫しました。
また出展商品とターゲットを絞り込み、ターゲットに訴求するようなキャッチコピーを目立つように提示し、問題意識を持った多くの来場者の集客に成功しました。

アルミトラス

アルミトラスは鉄骨のような太いアルミの柱を立体的に組み上げて空間を演出するための部材です。
アルミトラスが建っているだけでその空間の存在感が際立ちます。
アルミトラスは耐久性があり上部にサインや照明、モニターなどを取り付けることが可能です。
規格化されているため施工のスピードが早く、レンタルで利用できるためブース装飾コストを大幅に削減できます。

デメリットとしてはその無骨な柱ゆえ、業種によってはブランドイメージに合わない場合があることです。

木工造作

木工造作はブースデザインの自由度が高く、ブースデザインにこだわる出展社に利用されています。
またパネル同士のつなぎ目のないシームレスなデザインも木工造作が好まれる大きな理由の1つです。

デメリットとしては手作りによる完全オーダーメイドなので、システムパネルブースと比較して2~5倍以上のコストが掛かることです。
また近年のウッドショックと職人不足により、木工造作の価格は年々高騰傾向にあります。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

装飾の工夫次第でブースへの来場者数が大きく変わることあります。
特に、企業カラーを活かした統一感のあるデザインや、気を引くキャッチコピーなどターゲットに想定した展示で来場者の興味を引きやすくなります。

ブース装飾を外注するときの注意点

展示会によって1小間あたりのサイズが異なるため、ブース装飾を外注する際は小間のサイズを正確に確認してから発注してください。

よくあるミスとして、お客様から小間サイズが「幅6m × 奥行3m」と依頼されましたが、実際には「幅6m × 奥行2.7m」だったと言うことがあります。

私たちも慣れているため、お客様の口頭でのサイズ情報は半分程度しか信用していません。小間サイズの間違いはブースデザインに大きな影響を与えるため、失敗は許されません。
正確なサイズを主催事務局に問い合わせるか、出展資料から確認しています。

このようなミスが起こる原因は、展示会によって小間サイズの定義が異なるためです。
例えば、以前出展したある展示会では1小間が「幅3m × 奥行3m」だったため、1小間というのは「幅3m × 奥行3m」が日本の展示会の基準だと誤認してしまう方がいます。

間違いない方法としては、装飾業者に出展資料を送り、双方で小間サイズの認識にズレがないようにすることが重要です。

なお、日本最大の展示会主催企業であるRX JAPAN株式会社では、1小間を「幅6m × 奥行2.7m」と定義することが多いです。
しかし、RX JAPAN主催の展示会だからといって必ずしも、1小間が「幅6m × 奥行2.7m」とは限らないため、注意が必要です。

ちなみに、RX JAPAN株式会社は2023年内に93本もの展示会を開催しており、多くの企業が出展経験があります。
そのため、1小間「幅6m × 奥行2.7m」が標準と思い込んで発注されることもたまにありますのでご注意ください。

スズヤ代表  鈴木博行
スズヤ代表  鈴木博行

展示会の出展に慣れている人ほど注意が必要です。
1小間のサイズは展示会によって違います。

ABOUT ME
鈴木博行
鈴木博行
株式会社スズヤ代表
株式会社スズヤ 代表取締役
展示会業界で20年以上の経験|展示会機材レンタル&ブース装飾設営会社の代表|年間200社以上の企業と大企業、中小企業との取引|展示会を上手に活用できていない日本企業の多さ憂いて1社でも多くの企業発展に貢献し日本経済を豊かにする!という信念の元、情報発信をはじめる。
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